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「うちは大丈夫」と思っていた私が、夜中に不安になった話(#82)

停電になった夜

急な大雨で警報が出た夜。
ごうごうと響く雨音の中、家じゅうの電気がパッと消えました。

マンションに住んでいる我が家では、
水も流れなくなってしまって、

トイレも逆流が怖いので一旦使わないようにしておいた。

でも私は、ちょっとだけ誇らしく思っていました。


「携帯トイレ、あるから大丈夫」って。

リュックには10回分。
夫と小学生の子どもと私、3人分。

とりあえず、これがあれば今夜はなんとかなる。
そんなふうに思っていました。最初は。





半日も経たないうちに

夜中、子どもが「トイレ…」と起きてきて1回。
私も寝る前に使って1回。
夫も、朝起きてすぐ使って、さらに食後にも。

気がつけば、すでに6回分がなくなっていました。

あれ…?あと4回分しかない?
まだ朝なのに?

急に、胸の奥がザワザワしました。





「次の1回」が不安になる

この先のトイレをどうしようか。
子どもには絶対に我慢させたくない。
でも、自分が行きたくなったらどうしよう?

“備えていたつもり”だったのに、
「携帯トイレ使っていいのかな」と考えながら過ごすなんて思いもしませんでした。





“なんとなくの備え”が崩れた瞬間

そのとき初めて、調べて知りました。

携帯トイレは、1人1日5回が目安。

家族3人なら、3日分で45回分が必要。
うちには、その1/4しかなかったんです。

本来、在宅避難では最低3日、できれば7日分の備えが推奨されているそう。

それを知って、ますます足りていなかったことを実感しました。

あの夜の「大丈夫」は、ただの思い込みでした。






“なんとなく”を卒業したら、安心感が変わった

結局、停電はお昼すぎに復旧し、
なんとか最後の1回を使い終えるタイミングで水も戻りました。

でも、もうあんなヒヤヒヤは嫌。

必要な回数をちゃんと知って備えるだけで、不安の質が変わるんだと感じました。

調べてみたら、携帯トイレは
10年、15年と長期保存できるのだと知りました。

それなら、無駄になる心配も少ない。
我が家はこれから、少しずつ買い足していこうと思っています。







おわりに

備えていたのに、足りなかった。
そんな想定外は、きっと誰にでも起こりうること。

でも、トイレの備えだけは「なんとなくある」では不十分

“何回分何日分あるか”まで考えておくことが、自分と大切な家族を守ることにつながります。

今、もしもの時を少しだけ想像して、
おうちの備えを見直すきっかけになればと思います。

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