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「備えておけばよかった」「使えなかった」──後悔しない3つの見直しステップとは?(#92)

こんな失敗、実はよくある話です。

「リュックのナプキン、5年ぶりに見たら異臭がした
「備蓄の水、賞味期限が3年前だった」
「懐中電灯の電池が液漏れしてて使えなかった」




そんな声を、フォロワーさんとのやり取りの中で、よく耳にします。
「備えていたつもり」でも、いざという時に使えなければ、それは“意味がない”。

とても、もったいないことになるんです。

だから、日々思うのは、
防災って「知る」「備える」「管理する」の3つのステップでできている、ということ。

この3ステップを意識するだけで、“ちゃんと使える備え”に少しずつ近づけると思うんです。






ステップ①|まずは「知る」ことから始めよう

たとえば──
ナプキンに使用期限があるって、知っていましたか?

「防災リュックに入れておけば安心」と思っていたけど、
3年以上経って中身が劣化していた…なんてことも実際によくあります。




停電したらトイレが使えない。水が出ない。
停電の経験がないとそれを知らないかもしれない。

断水したら洗濯できない、だから下着を替えられない
「当たり前」ができなくなるのが、災害時なんですよね。

まずは、そういう現実を“知る”ことから。
知るだけでも、大きな一歩です。







ステップ②|知って終わりじゃなく、“備える”が次の一歩

知っているだけでは、いざという時に動けないこともあります。
グッズを持っていなくても、知ることで「代用できるもの」や「工夫の方法」に気づける。
でもやっぱり、“ゼロよりは何かある”ほうがより安心です。

たとえば、
✔ 普段食べるレトルトを少し多めにストックしておく
✔ ナプキンを1パック多く買っておく
✔ 携帯トイレを1つ、バッグに入れておく
✔ 家族分の防臭袋や下着を用意しておく





そんな小さな備えでも、“ゼロからイチ”にはなります。
防災って、全部完璧にやらなくていい。
「わたしの暮らしの中で困りそうなこと」に、ひとつずつ備えていけばいいと思います。





ステップ③|持ってるだけじゃダメ。“管理”も大事

防災用品って、しまいっぱなしになってること、ありませんか?
ありがちなのが、防災リュックを作って『完成』とほったらかしになること。

でも、時間が経てば、水もナプキンも使えなくなるんです。

✔ 飲食の賞味期限は?
✔ 衣服やタオルに虫食いはない?
✔ リュックの中身、いつ見直したっけ?
✔ 背負ってみて、まだ自分で持てそう?

「今、ちゃんと使えるか?」を時々チェックしておく。
それが、“管理する”というステップです。




例えば、世の中が防災週間となり情報が目に入りやすくなる、毎年9月。
年末の大掃除についでに点検する。など。

せっかく備えても、古くなっていて使えなかったら、もったいないですよね。
日々の暮らしの中で、無理のないタイミングで見直していきましょう。

メンテナンスし続けること、が重要です。






そしてまた、「知る」に戻る

防災って、一度揃えたら終わり、ではない。
だから、この3ステップはぐるっと回って、また“知る”に戻ってきます

✔ 体調や年齢によって、必要な備えが変わってきた
✔ 家族が増えた/引っ越しした
✔ 災害のニュースを見て、改めて不安になった

そんなタイミングで、また新しい備えが必要になる。
防災って、そういうサイクルなんだと思います。






防災に、終わりはない

残念だけど、防災に終わりはありません。

でもだからこそ、「正解」を目指さなくてもいいんです。
他の人と比べなくて大丈夫。
自分の体調や、性格、暮らしに合わせて、“わたし仕様の備え方”を見つけていくこと。

✔️ わたしにはこれが必要
✔️ わたしにはこれがないとツラい
✔️ わたしにはこういう収納方法、期限管理がラク

それが、いちばん続けやすくて、ちゃんと役立つ防災なんじゃないかなと思っています。

そこに辿り着くまでは長い道のりに思えるけど、1つずつでいい。
継続こそが防災です。

一緒に防災を日常にしていきましょう。



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