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停電で一番こわいのは「見えないこと」。女性目線で考える明かりの備え(#83)

防災の基本に立ち返ると、まず大切なのは「明かりを確保」すること。

ただ周囲を照らすだけでなく、安心して動ける環境をつくるという意味でも欠かせません。

特に女性にとって、暗闇は「怖くて動けない」と感じやすく、転倒や判断の遅れなど、思わぬリスクにつながることもあります。

小さなお子さんがいる方なら、子どもが暗闇を怖がってしまう場面も。

そんな時、手元に明かりがあるだけで、親子ともに落ち着いて行動できます。

「スマホがあるから大丈夫」と思う方も多いですが、実はそれだけでは不十分。

今回は、防災の“基本中の基本”である「明かりの備え」について、
女性や母親の視点から改めて見直してみましょう。





スマホのライト、ずっと使えるとは限りません


停電時や避難所で、真っ先に使いたくなるのがスマホのライト。

でも明かりとして使い続けると、肝心の連絡手段がバッテリー切れになってしまうことも。

停電がいつまで続くかわからない中では、スマホはあくまで「連絡用」として残しておくのが基本です。








女性にとって「明かり」は安心そのもの


特に女性にとって、暗闇は行動を制限する大きな要因に。

夜のトイレ移動、暗い道での避難、避難所での不安…どれも「明かりがあるかどうか」で、安心感と行動力が大きく変わります。

小さなお子さんがいるご家庭では、ママの不安がそのまま子どもに伝わることも。

明かりがひとつあるだけで、「怖くないよ」と落ち着いて声をかけられる余裕にもつながります。


 


明かりがあるだけで、防犯にも


避難所は夜間に薄暗くなることも多く、特に女性や子どもにとっては不安を感じやすい環境。

小さなライトひとつでも、自分の周囲を照らせれば、安心感もアップします。防犯ブザー付きライトなどもおすすめです。








防災用ライトは「乾電池式」が◎


充電式ライトは普段は便利ですが、停電時に充電できず使えなくなることも。

その点、乾電池式ライトなら、電池を入れておけばすぐに使える・買い足しもしやすいなど、非常時に強い味方です。

ただし注意点も。電池を入れたままだと、長期保管で液漏れする可能性があります。


おすすめの保管方法は?

① 電池を別で保管しておく

ライト本体には電池を入れず、セットで袋にまとめておくと、取り出しやすくなります。

② 電池を入れた状態で絶縁リボンを挟んでおく
使いたい時すぐ点灯できるようにしつつ、液漏れや誤作動を防ぐ方法です。

③ 数年ごとに点検&交換する
長期保管の備えは、定期的に見直すことが安心につながります。







おわりに


こうした小さな工夫が、いざという時の「使えない…!」を防ぎます。

明かりは、ただ照らすだけでなく、安心や行動力を与えてくれる大切な備え。
とくに女性にとっては、「明るさ」が心の余裕につながることも多いからこそ──

自分を守るひとつの手段として、ライトの準備も見直してみてくださいね。

防災といえば…の「明かり」ですが、基本に見えて、実はとても奥深くて大切なアイテム。

今こそ、改めて見直しておきたい備えのひとつです。

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